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HOPのとりくみ

2020.06.23

熱中症予防で虫歯のリスク?スポーツドリンクを飲んだ後は歯のケアを

熱中症予防に欠かせないのが、こまめな水分補給です
 今年の夏も暑い日が続きそうな感じですが、この季節、注意したいのが熱中症です。特に今年は新型コロナウイルスの感染拡大防止で夏場でも多くの人がマスクを着用しています。高温や多湿といった環境下でのマスク着用は、熱中症のリスクが高くなる危険性があるといわれています。

 


熱中症を予防するには以下のことに心掛けてください。

1)涼しい服装を心がけましょう
2)日陰をうまく使いましょう
3)外出時には日傘や帽子を着用しましょう
4)屋外で人と2m以上の距離が確保できる場合にはマスクを外し、休息もとりましょう
5)ノドが渇いていなくてもこまめに水分補給しましょう…などがあげられます。

 

熱中症予防に何を飲んでいますか?
 ここで注意したいのは、水分補給をする際です。熱中症予防のために、経口補水液やスポーツドリンク、塩分補給用キャンディーなどをとる人もいると思います。経口補水液とは食塩とブドウ糖を混合し、適切な濃度で水に溶かしたもので、水分と塩分を素早く補給できるのが特徴です。スポーツドリンクの方は疲労回復やビタミン・ミネラルの補給ができるとの表示があり、手軽に口にする人も多いですね。

 

糖分入り飲料は虫歯リスク増
 その際に、歯科医として気になるのが、経口補水液やスポーツドリンク、塩分補給用キャンディーなどには、糖質が含まれているということです。


 市販のスポーツ飲料にはペットボトル1本に角砂糖に換算して約10〜16個分もの糖分が含まれています。人間の味覚は冷やすと甘みを感じにくくなるため、冷たいスポーツ飲料はさほど甘さを感じずに美味しく飲めるのです。糖質の量が少なくても、摂取すれば、糖質から「酸」を作り出し、その酸が歯の成分であるカルシウムやリンを溶かして歯をもろくしますし、歯の表面が酸にさらされると虫歯になりやすくなります。

 また、血糖値の急激な上昇により、身体に様々な弊害を引き起こす原因にもなりますが、糖尿病と歯周病の関連性も問題視されているので気をつけなければなりません。

 

 

歯のケアもお忘れなく!
 栄養バランスのいい食事を摂っていれば、スポーツ飲料を飲まなくてもお茶や水で大丈夫です。しかし、スポーツなどで大量に汗をかく場合や初期の脱水症状があれば、経口補水液などをうまく活用しましょう。

 

 糖分の入ったドリンクを飲めば、歯を磨くようにもしたいものです。歯を磨くのは無理という場合は、水で口をゆすぎましょう。口の中の糖分を減らすだけでも、虫歯のリスクが軽減できますよ。この夏も熱中症対策はもちろん、歯のケアも忘れないでください。

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